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こどもみらい住宅支援事業【事業者向け】BELSをスムーズに取得する方法と代行相場は?

2022年4月19日更新

1.「こどもみらい住宅支援事業」の概要

まずは「こどもみらい住宅支援事業」の概要についてサラっと振り返り。

最高額の100万円/戸を受け取るためにはZEH基準を満たす必要があります。

ちなみに昨年度のグリーン住宅ポイントと比べると基準が厳しくなっており、

政府としてもより高い省エネ性能を求めている傾向がわかります。

2.交付申請に必要な証明書の種類は?

こどもみらい住宅支援事業の交付申請に必要な証明書の種類は全部で10種類。

住宅の性能等を証明する対象住宅証明書等の一覧【https://kodomo-mirai.mlit.go.jp/certificate/

目指す補助金額によってベストな証明書を選択しましょう。

迷ったらBELS。なぜ?↓

3.なぜ【BELS】がいいのか?

ここがポイント。なぜ【BELS】なのか。

【結論】
補助金で求められる省エネ性能の表示に特化した”取得コストの安い”証明書だから。

証明書というのは様々な制度の目的別に作られています。例えば、【設計住宅性能評価書を取得する場合こどもみらい住宅支援事業に求められている「断熱等性能等級かつ一次エネルギー消費量等級」以外にも、耐震等級、劣化の低減などの基準も満たさなければなりません。


「そんコストはかけられないよ~。最も安く済む証明書ってなんなの~?」
こんな疑問を解決するのが【BELS】です。

こどもみらい住宅支援事業に限らず、近年の補助金事業はいずれも省エネ性能を求めています。その省エネ性能に特化した証明書が【BELS】です。


他にも、「こどもみらい住宅支援事業対象住宅証明書」もコストの安い特化型ではありますが、60万円/戸しか使えません。また、審査機関に支払う支払い手数料はBELSと同じ3万円程度です。※審査機関により異なります。


一方、【BELS】であれば100万円/戸と60万円/戸の両方に活用できます。さらに★★★★★の数で建築主にもわかりやすく建物の省エネ性能を説明することができるメリットもあります。

このように【BELS】は補助金取得のための証明書+αのメリットがあります。

4.【BELS】を取るための計算は?

BELS取得のために必要な省エネ計算は大きく4つ。

UA値:外皮平均熱貫流率】※必須
UA値は、主に外壁や屋根、床などの外皮に求められる性能の数値です。
UA値は数値が小さいほど性能が高いことを表しています。
建物の各部位から逃げる熱損失を合計し、外皮面積で割って求めます。


【ηA値:平均日射熱取得率】※必須
ηA値は、主にに求められる性能の数値です。
ηA値数値が小さいほど日射熱を取得しにくいことを表しています。

つまり、夏は数値は小さい方がよく、冬は数値が大きい方がいいのです。
地域と時期によって適正な数値が変わるので少し複雑ですが、

基本的には基準値を下回るように設計します。
室内に入り込む日射量を外皮等面積で割って求めます


【一次エネルギー消費量計算】※必須
一次エネルギーとは、火力・水力・太陽光など、自然から得られるエネルギーのことを指します。実際に住宅で消費する一次エネルギー量を計算する場合は、外皮計算で求めた数値に加え、暖房、冷房、給湯、換気、照明の設備機器類が消費するエネルギーを合算して算出します。


【ZEH・ゼロエネ相当計算】※最高額の100万円/戸を目指すなら

BELS評価業務方法書(2019年4月15日)に基づく「ZEHマーク」の要件となる、削減率(再生可能エネルギーを除いた設計一次エネルギー消費量の基準一次エネルギー消費量からの削減率及び再生可能エネルギーを除いた設計一次エネルギー消費量の基準一次エネルギー消費量からの削減率)の算出を行ないます。

5.【BELS】代行会社の相場はどれくらいか?

さて、BELS依頼するとしたら是非弊社へご相談いただきたいところ。ただ、BELSを取得するためにベストな選択をすべきなのはこの記事を読んでくださっている方のため、私が競合他社含め、相場を調べてみました!

※2022.04.15時点の検索結果を基にした独自調査の参考情報です。
※調べ方として「省エネ計算 代行」で調べると省エネ法届出が必要な少し大きな規模向けのサービスが多くヒットします。


また、「BELS 代行」で調べると個別見積の会社が多く、価格がすぐにわかりません。(弊社もですが。苦笑)そのため「外皮計算 代行」や「一次エネ計算代行」など戸建て向けの省エネ計算を中心に10社程度調べてみました。


BELS評価書取得サービスの相場はズバリ【10万円】程度


※内訳としては「外皮性能計算(UA値・ηA値)」が2~5万円、「一次エネルギー消費量計算」が2~5万円。BELS申請代行で3万円程度。
※調べた中だと外皮計算や一次エネ計算など「省エネ計算」は代行するけど申請はやっていない会社も多くありました。

6.まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。


補助金申請って事業者としては活用したいけど「ちょっと面倒」。そんな事業者向けに最もコスパの良い証明書【BELS】の取得方法についてまとめました。


正直なところ「省エネ計算」のサービスは供給過多となっており、ここ数年で価格競争が起きていて、どんどん安くなっています。数年前に住宅の省エネ計算の相場は10万円~15万円程度だっだのに、今では外皮計算のみだと8000円が最安値となっています、、、。これはいわゆるレッドオーシャンという状態で少し危険な領域まできているような気がします。専門的な知識のないサービスをスポット的に利用すると後々トラブルになりかねません。


この記事を最後まで読んでくださった方にはトラブルに巻き込まれないようベストなアウトソーシングができることを願っています。エコ住研は年間1000件もの申請手続きを専門にした建築士がチームで対応します。問い合わせ時にこの記事を見たとお伝えいただければ、BELS評価書取得まで【99,000円(税込)】で承ります。もちろん、BELS以外の証明書についても全て対応可能ですのでお気軽にご相談ください。