「長屋と共同住宅の違い」
【長屋と共同住宅の違いって知っていますか?】
建築基準法的には全く違う建物になります!
【長屋とは】
→共用部を介さず直接住戸に入る形式の建物。
イメージとしては、一戸建てがくっついているような感じです。
出入口が分かれていて、中でつながっていないタイプの二世帯住宅や、上下階に世帯が分かれる場合は通常、長屋として取り扱われます。
それぞれの住戸に直接アプローチできるのが長屋です。
長屋の特徴は2つです。
・条例(東京の場合は敷地内通路や避難上有効有効なバルコニーを設けるなど)
・住戸間に界壁を設ける。
条例が定められていないところは、界壁を設ければいいのです。
また、確認申請についてほとんどの長屋は、一戸建て住宅と同じ設計図書でOKです。
(※法6条第1項第四号に該当する場合)
つまり、構造に関することや採光計算などは審査対象外となります。
【共同住宅とは】
→共用部を通って住戸に入る形式の建物。
二戸以上の住戸が階段・廊下・エントランスなど共用部を通って住戸に入っていきます。これを共同住宅と言います。共同住宅は、建築基準法第27条による特殊建築物に該当します。特殊建築物に該当すると災害が起きたときに人が安全に避難できるように厳しい基準を満たさないといけません。
例えば、避難施設等・非常用の照明装置・非常用の進入口・敷地内通路・内装制限・防火区画など一気に満たさないといけない基準が増えるのです。また、長屋と同様に共同住宅についても住戸間には界壁を設けなければなりません。
確認申請については、消防法などが関わりこれらの基準を満たしているか全てチェックされます。
【まとめ】
長屋は共用部を介さず住戸に出入りができるのに対し、共同住宅は共用部を通ってから住戸に出入りする建物です。
長屋と共同住宅は一見似ていますが建築基準法上では全く異なる建物になります。
適用される法的規制も変わってくるので申請手続きを進める際は気を付けましょう。
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